転職を考えている方、退職する方へ
近年企業型確定拠出年金の加入者が増えています。それは良いのですが、転職・退職の際にこれの手続きを忘れて、自動移管してしまっている人が100万人に及んでいるそうです。
どういうことかというと、
転職や退職の際、退社後6カ月以内に手続きをしないと、
今まで積み立てていた確定拠出年金が「国民年金基金連合会」というところに自動移管されてしまうのです。
自動移管されると何が起きるのか。
①自動移管の際に手数料(4,348円)がかかる
②自動移管後は運用できない
ずっと現金で置かれたままになります。
③自動移管されいている間はずっと手数料はかかる
年間624円減り続け、運用益がないため二度と取り戻せません。
④60歳になってもすぐに受け取れない可能性がある
確定拠出年金は原則加入期間が10年ないと60歳から受け取れません。そして、自動移管の期間はこの加入期間に含まれず、もし5年勤務後に転職し、その時自動移管されてしまった場合すぐに受給できないことになります。
お金が減り続けるだけでいいことがありませんね。
ですが、この状態になっている人が現状100万人もおり(資産がある人はその内の役約56万人)、その数は年々増えています。
※出所=国民年金基金連合会「iDeCo(個人型確定拠出年金)の制度の概況(令和3年3月末現在)」
このような悲しい状態にならないためにも、企業型確定拠出年金に加入している人は
転職・退職から6カ月以内に
転職先の確定拠出年金に移管するか
iDeCoに移管するか
きちんと手続きをするようにしましょう。
くれぐれも無駄なお金を払う事態になりませんように!